思いつくまま・・Rolfer日記

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主婦からRolferとして人生再建して12年経過。ロルフィング・ムーブメント・健康・・そして、マイペースに思いつくまま・・。

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今夜は夏至の夜・・・・キャンドル・ナイトとはいかないものの、部屋の電気は消してお手元

ランプをつけました。

雨音も聞こえ始め、そういえば部屋に入る風が少しヒンヤリとしてきました。


私は子供の時から「夜」が好きです。

暗闇は怖いのに、なぜか「夜」にとても心が惹かれます。


夜は「昼」と全く違った世界を想像させてくれるような気がするのです。もし昼を現実の世界・

あるいは物質の世界とするなら、夜は空想の世界・あるいは精神的世界の入り口がいつも

身近に存在しているように思えるのです。


子供の頃は両親が仕事で留守がちでしたから、ある意味で「夜」を充分に満喫していました。


東京大学・農学部の近くにある西片町という、加賀藩前田家の屋敷町に7年間暮らしました。

当時はJRも地下鉄もアクセスがなくて、東大構内を横切って歩いていけば30分ほどの

道のりも、バスを使えば有に1時間以上はかかるような(最大1時間半かけたことがあります

が・・)不便極まりない住宅街でした。


けれども、当時の私にとってはその不便さが、かえって楽しみの一つになってもいました。


すでにその当時から「中学受験」のための塾通いがありまして、小5から小6の頃にはバスで

茗荷谷にある受験塾に通っていました。(通うことと、勉強をすることはイコールではない。

ということが経験です。)


10時頃に、ようやくバスに乗って最寄のバス停についた頃には人通りは全くといっていい

ほどありません。ところどころの電灯も今ほどの明るさはありません。

すべてが、うすボンヤリとしている中を、まるでおとぎ話か映画のなかをあるいているような

気持ちになるのです。


昼間でも人の気配を感じることのできないような大きな家が立ち並ぶ一本道は、少し上り

ながら遠くに続いています。

小雨の降る梅雨時や秋の頃には、うっすらとモヤのかかったようなその一本道が、いっそう

現実のものではないような気配を強くしていきます。

たまに遠くに見える人影は、こちらに向かっているのか、それとも遠ざかっているのでしょうか。

そんなことも定かにできない夜の西片町で、私はもう一つの世界に浸ることができました。


12時も過ぎる頃になると、少し離れたお屋敷で飼っている孔雀が甲高くて、そのくせに悲しく

なるような鳴き声をあげました。その声につられるわけではないのでしょうが、不思議と同じ

ころに、遠くの上野動物園から様々な動物たちの鳴き声が混ざり合って風に運ばれては、

大きくなったり、かき消されたりしながら、まるでなにか空想の生き物の声のように聞こえ

ました。



雨が降るとその声もさすがに届かなくなってしまうのですが、その代わりに時折響く雷鳴が

たった一人の部屋をいつもと違う空間にしてしまうような気がしました。



そんな時は全ての電灯を消して、吹き込む雨をよけながら時間を忘れて雨の落ちてくる低い

夜空を見上げました。雷を待つのです。


雷鳴に耳をすませて・・1・2・3、次の閃光を先に感じ取るのです。右・・・左・・・上・・・。

二階家より高い建物のない高台の町でも、窓から見える空は狭く細長かったはずですが、

長々と竜のように這い回る雷の光はとても魅力的でした。


今夜の雨は、もう雨音も薄れてしまいました。

遠くで、まだ残っている田んぼのカエルがないているのでしょうか・・・。

                                              2005.06.21
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by rolferK | 2005-06-21 23:59 | 季節・ガーデニング