2011年 03月 25日
命をつなぐ・命を引き継ぐ・・・ということ(1) 映画「フラワーズ」によせて
肉体の痛み・・・それだけでも辛いのに、
心の痛み・・・はどうか広がりませんように。
震災に寄せて、まだまだ映画の話は早いかも知れませんが、
日を追うごとに報じられてくる「心の痛み」を思うと、
どうしてもお話ししたくなります。
去年上映されていた映画「フラワーズ」。
大正時代に嫁いだ一人の女性から3代に続いていく女性達の姿を描いていました。
その劇中に、仲間由紀恵さんが演じた母と、広末涼子さんが演じた次女”桂(けい)”の思いが
強く印象に残っています。
母の命と引換えに生まれた”桂”と、自分の命を娘に引き継ぎたいと願う母の
そのどちらもが「死」という現実を受け入れたからこその
「生きることの幸せ」を体現して、明るく・しなやかに描かれていました。
本当に、仲間さんも広末さんも透明な力強い美しさでした。
命をつなぐ・命を引き継ぐ・・・それ自体が、本当に尊い尊いことなのだと深く思います。
特に、亡くなられた方々こそ、”桂の母”のように
残した愛する方々を深く深く思っていらっしゃるでしょう。
震災で亡くなられた沢山の方々の命を
日本中の今ある私達が引き継いでいることを思うと、
自分一人の命ではないと思えました。
おあづかりした命も一緒に、必ず大切に役立ててまいります。
心からご冥福をお祈りします。