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冷房の夏、日本の夏。

梅雨が明けて、いよいよ日本恒例の「暑い夏」がスタートした。

そのせいか、日本人の「涼」に対する感性は、とても優れている。これは、芸術性にまで
高められているといってよいと思っている。

人間のもつ五感のすべてに「涼」を感じられるような「創意工夫」が積み重ねられてきた。

今は「家」という建築そのものが、日本の気候風土に関わらない素材と構造を許されるように
なったので、季節感の楽しみ方も多様化しているが、ある意味・「夏」に関してだけいえば
少し「季節感が薄れている」ように感じる。

その分、夏に「日本らしさ」が欠如してきたともいえる。

その反面、近年毎年恒例になった「涼」もある。正しく言えば「冷」であろう。
「新幹線の冷房」だ。

目的地まで約2~3時間の「自己選択ができない環境」として「冷えすぎ冷房」は、覚悟して
乗ったつもりでも、かなり厳しい環境であった。

日本の暑さは「湿度」が伴う。だから、必ず汗をかく。

コロラドのBoulderだって夏は汗をかくのだが、乾燥した気候はそのまま瞬時に汗を蒸発
させてしまうから、ほとんど自覚がないほどだ。だから冷房も「さわやかさ」として感じていた。

しかし、日本はとにかく「汗をかく」。かいた汗は当然肌に近い被服に吸われて、残念なことに
そこに留まっている。
最近は少なくなったが、それでもサラリーマンの背広姿が痛々しく感じるほど、汗が背広に
浮き出ている人もまだまだ見かける。

だから、「涼しく」なりたい!という顧客のニーズにお答えすべく、「冷房」がサービスされて
いるのだが、ここに一つの落とし穴がある!と思うので、ひとこと・・。

「気化熱」が人体に及ぼす悪影響の範囲に届いていますよ!・・・ということです。

昔、まだ化学繊維があまり発達してしなかった頃は、冬山に登るときには「綿」は「命取り」と
されて、下着も毛糸などの素材をつかっていたときく。

これは、肌に直接あたる綿繊維が「人体が汗として出した水分を吸収した後に、皮膚から
奪う気化熱が、生命エネルギーを過激に消耗させるから」である。
尊い経験知なのだろう・・・。

「汗」を吸収させたままのTシャツや下着や洋服が、体から生命エネルギーを吸い取っている
などとは、よもや思わないから「一日一枚のシャツ」で間に合わせてしまうが、できれば「マメ」
に着替えていただくよう、Rolferとしてもオススメしたい。

背中のコリ・首や腰の痛み・腕や足のだるさ・・・などなど、「気化熱」で奪われた生命エネル
ギーの不足は、様々にあらわれる。そして、そういう場所の組織はまるで「永久凍土」の
ように生命の動きを失って固くなっている。

そういう箇所には、「人肌のぬくもり」や「窓越しの日差し」や「ぬるめの湯船」が一番の贈り
ものになる。

「冷房本番」の夏。どうぞ生命エネルギーを大切に・・・。
                                        2005.07.21
by rolferK | 2005-07-21 18:56 | 健康関連

主婦からRolferとして人生再建して18年経過。からだのこと・・そして、マイペースに思いつくまま・・。


by rolferK
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