2005年 07月 21日
冷房の夏、日本の夏。
梅雨が明けて、いよいよ日本恒例の「暑い夏」がスタートした。
そのせいか、日本人の「涼」に対する感性は、とても優れている。これは、芸術性にまで
高められているといってよいと思っている。
人間のもつ五感のすべてに「涼」を感じられるような「創意工夫」が積み重ねられてきた。
今は「家」という建築そのものが、日本の気候風土に関わらない素材と構造を許されるように
なったので、季節感の楽しみ方も多様化しているが、ある意味・「夏」に関してだけいえば
少し「季節感が薄れている」ように感じる。
その分、夏に「日本らしさ」が欠如してきたともいえる。
その反面、近年毎年恒例になった「涼」もある。正しく言えば「冷」であろう。
「新幹線の冷房」だ。
目的地まで約2~3時間の「自己選択ができない環境」として「冷えすぎ冷房」は、覚悟して
乗ったつもりでも、かなり厳しい環境であった。
日本の暑さは「湿度」が伴う。だから、必ず汗をかく。
コロラドのBoulderだって夏は汗をかくのだが、乾燥した気候はそのまま瞬時に汗を蒸発
させてしまうから、ほとんど自覚がないほどだ。だから冷房も「さわやかさ」として感じていた。
しかし、日本はとにかく「汗をかく」。かいた汗は当然肌に近い被服に吸われて、残念なことに
そこに留まっている。
最近は少なくなったが、それでもサラリーマンの背広姿が痛々しく感じるほど、汗が背広に
浮き出ている人もまだまだ見かける。
だから、「涼しく」なりたい!という顧客のニーズにお答えすべく、「冷房」がサービスされて
いるのだが、ここに一つの落とし穴がある!と思うので、ひとこと・・。
「気化熱」が人体に及ぼす悪影響の範囲に届いていますよ!・・・ということです。
昔、まだ化学繊維があまり発達してしなかった頃は、冬山に登るときには「綿」は「命取り」と
されて、下着も毛糸などの素材をつかっていたときく。
これは、肌に直接あたる綿繊維が「人体が汗として出した水分を吸収した後に、皮膚から
奪う気化熱が、生命エネルギーを過激に消耗させるから」である。
尊い経験知なのだろう・・・。
「汗」を吸収させたままのTシャツや下着や洋服が、体から生命エネルギーを吸い取っている
などとは、よもや思わないから「一日一枚のシャツ」で間に合わせてしまうが、できれば「マメ」
に着替えていただくよう、Rolferとしてもオススメしたい。
背中のコリ・首や腰の痛み・腕や足のだるさ・・・などなど、「気化熱」で奪われた生命エネル
ギーの不足は、様々にあらわれる。そして、そういう場所の組織はまるで「永久凍土」の
ように生命の動きを失って固くなっている。
そういう箇所には、「人肌のぬくもり」や「窓越しの日差し」や「ぬるめの湯船」が一番の贈り
ものになる。
「冷房本番」の夏。どうぞ生命エネルギーを大切に・・・。
2005.07.21
そのせいか、日本人の「涼」に対する感性は、とても優れている。これは、芸術性にまで
高められているといってよいと思っている。
人間のもつ五感のすべてに「涼」を感じられるような「創意工夫」が積み重ねられてきた。
今は「家」という建築そのものが、日本の気候風土に関わらない素材と構造を許されるように
なったので、季節感の楽しみ方も多様化しているが、ある意味・「夏」に関してだけいえば
少し「季節感が薄れている」ように感じる。
その分、夏に「日本らしさ」が欠如してきたともいえる。
その反面、近年毎年恒例になった「涼」もある。正しく言えば「冷」であろう。
「新幹線の冷房」だ。
目的地まで約2~3時間の「自己選択ができない環境」として「冷えすぎ冷房」は、覚悟して
乗ったつもりでも、かなり厳しい環境であった。
日本の暑さは「湿度」が伴う。だから、必ず汗をかく。
コロラドのBoulderだって夏は汗をかくのだが、乾燥した気候はそのまま瞬時に汗を蒸発
させてしまうから、ほとんど自覚がないほどだ。だから冷房も「さわやかさ」として感じていた。
しかし、日本はとにかく「汗をかく」。かいた汗は当然肌に近い被服に吸われて、残念なことに
そこに留まっている。
最近は少なくなったが、それでもサラリーマンの背広姿が痛々しく感じるほど、汗が背広に
浮き出ている人もまだまだ見かける。
だから、「涼しく」なりたい!という顧客のニーズにお答えすべく、「冷房」がサービスされて
いるのだが、ここに一つの落とし穴がある!と思うので、ひとこと・・。
「気化熱」が人体に及ぼす悪影響の範囲に届いていますよ!・・・ということです。
昔、まだ化学繊維があまり発達してしなかった頃は、冬山に登るときには「綿」は「命取り」と
されて、下着も毛糸などの素材をつかっていたときく。
これは、肌に直接あたる綿繊維が「人体が汗として出した水分を吸収した後に、皮膚から
奪う気化熱が、生命エネルギーを過激に消耗させるから」である。
尊い経験知なのだろう・・・。
「汗」を吸収させたままのTシャツや下着や洋服が、体から生命エネルギーを吸い取っている
などとは、よもや思わないから「一日一枚のシャツ」で間に合わせてしまうが、できれば「マメ」
に着替えていただくよう、Rolferとしてもオススメしたい。
背中のコリ・首や腰の痛み・腕や足のだるさ・・・などなど、「気化熱」で奪われた生命エネル
ギーの不足は、様々にあらわれる。そして、そういう場所の組織はまるで「永久凍土」の
ように生命の動きを失って固くなっている。
そういう箇所には、「人肌のぬくもり」や「窓越しの日差し」や「ぬるめの湯船」が一番の贈り
ものになる。
「冷房本番」の夏。どうぞ生命エネルギーを大切に・・・。
2005.07.21
by rolferK
| 2005-07-21 18:56
| 健康関連