2006年 01月 19日
家族で「The 有頂天ホテル」に行ってきました。
私が子供心に憧れた皇居前の「旧・帝国ホテル」を思わせる旧館と、その後ろにそびえ立つ新館がとても立派なホテルです。
その日は大晦日で、新年を迎える「カウントダウンパーティー」を前にホテル中がわきたっていました・・・・・。
というところから始まる三谷幸喜監督・脚本の映画「The 有頂天ホテル」です。
ストーリーは見てのお楽しみ・・ですが、今まで見た三谷作品「みんなの家」「ラヂオの時間」「笑いの大学」にもまして深い面白さが 心に残りました。
いい意味で「古きよき時代の笑い」がいっぱい詰まっているようで、私の中で「世界に知って欲しい作品」です。少なくてもアカデミー外国映画賞はどうかな~~~と思います。
きっとリメイクのお声がかかってくることでしょう。本当に人が「幸せ」になれる「笑い」ですもの。
会場のお客様も、日本の映画館にしては「明確に」「みんなで一緒に」笑い、静まりかえりました。その一体感も、映画なのに「舞台」のような感覚がありました。
アヒルさんも含めると、26人のメインの人物が大晦日の夜を織り上げていくのですが、
カメラワークがシーン毎に移動してしまっていても、それぞれの人物の「みえない存在」を感じ続けていました。もし、そのカメラがふっとターンすれば、いつでもそこに「別の主人公」が存在できるような、映画を見るということ自体にそうした眼差しを持ち続ける力がありました。
それは「人間の世界そのまま」なのだな~と、帰り道一番深く思えたことでした。
世界はいつでも「自分という名の主人公」がいて、誰一人「脇役」という役がない。
その主人公達が、それぞれの立場で存在し・行為をなしているのが、私達の知っている「世界」なんだな~~と、改めて思ったのです。
ところで、ホテルにはとても素敵な4つのスウィートルームがありました。
今日の私でしたら「クロフォード」がいいですね。
それから、「サンタ人形」と「オダギリジョーの配役」には、かなり「脱帽」です。
今度ビデオで見るときには「ホテル・グッズ探し」に挑戦してみたいな・・と思っています。(写真は、大晦日のホテルロビーでプレゼントしていた携帯ストラップです。)
なんでも、撮影用にネームのはいったホテル・グッズを作ったのだそうですから。