2006年 02月 16日
頭痛・めまい・耳鳴り
Rolfingのセッションを受け始めた頃のクライアントさんから、時折「セッション中、あるいは
セッション後の頭痛・めまい・耳鳴り」を相談されることがあります。
これらの自覚的症状は、いずれ「そんなこと、ありましたね~」というものになるのですが、
それでもクライアントさんにしてみれば、セッションを受けることで「現れる不快」な状態で
あるのですから、不安になられるのも無理からぬことかと思います。
そこで、この場をお借りして少々のご説明をするとともに、みなさんの生活改善のための「知っ得情報」にしていただければ幸いです。
といっても、私が研究解明したのではなく、以前にご紹介した「安保徹先生のご著書」からの受け売りですので、信憑性は保証いたします。
「頭痛・めまい・耳鳴り」は・・・・●継続的姿勢あるいは精神的ストレスなどの「ストレス・刺激」が「緊張」を生み出した時点で生じるもの・・・・である。
まず、この定義?から「目から鱗」です。
私たち一般人は、その「不快な症状」を「感じた時点」に焦点をあててしまいます。
けれども、それらの不快な症状は、あくまでも「治ろうとする体の反応」なのであって、その
反応を引き起こす「原因となる行為が生じた時点に注目せよ!」と、安保先生はいいます。
ですから、頭痛・めまい・耳鳴り・・がした時は、「ああ、私は今、気づかずに溜め込んでいた
緊張を手放しているんだ~~~」という認識をもって、その経過を過ごす必要がありますね。
そうしないと、「頭痛・めまい・耳鳴り」自体への恐怖心から、頭痛薬や血圧降下剤などの薬への依存を引き起こしてしまいますから。
では、具体的にHow(どのようにして)頭痛・めまい・耳鳴りが生じているのでしょうか?
その前に「痛み」というものへの説明をひとつ。
私たちの体には、「細胞4個に対して一本」くらいの割合の毛細血管が存在していますが、
この血管が「拡張」にともなって生じる化学物質(主にプロスタグラジン)が「痛み」という感覚のもとになる。この「プロスタグラジンの3作用」として*血管を開く*痛みを
起こす*発熱させる。
・・・・ということは、私たちが「痛~~~い」と感じている間、毛細血管がより多くを開こうとして
いる=その部位に血流を増加させようとしているのだ。
まず、長時間の無理な継続的姿勢維持(例えば、PC作業)や人間関係のもつれなどが、当然「交感神経興奮状態」をまねき、肩から首にかけてのストレス緊張を生じて、血管収縮・筋収縮による首の血行障害が生じる。
これが長時間すると「緊張性頭痛」と診断される、重く締め付けられるような痛みが生じる。
やがて、仕事や問題から解放されて、ほっとくつろいだり・布団に入って体が温まってくると、
副交感神経優位の状態に移行するために、血管の拡張・筋肉の弛緩が始まる。
いままで、キュッとつまっていた肩から首にかけての筋肉の弛緩と毛細血管の一成拡張に
よって、頭部には一気にド~~~っと血液が流れ込んでくることになる。
このときに、「拍動性」のドクンドクンという痛み(偏頭痛)や「音」(耳鳴り)の原因となる。
さらに、この副交感神経優位による血流があまりにも一気におこなわれたために、(ということ
は、それだけず~~と血流を妨害していたということでしょうが)血管が拡張しすぎたために
かえって血流が停滞して循環障害を引き起こし「むくみ」を生じる。これが、めまいと感じる
原因である。
ここまでお話をすれば、市販や処方の「痛み止め」や「血圧降下剤」が、何を目的に作られて
いるか想像がつくでしょう・・。そうです、「血流の抑制・血管の収縮」です。
ということは、薬を飲めば「痛みや耳鳴り」がなくなるのは、「体が治そうとする」メカニズムを
邪魔していることになるのですね。
そうして、さらなる血流の不足を長期化させて、一体私たちはどうなりたいのでしょうか?
さらに、先生は続けます。
●頭痛薬そのものがストレスになって、長期化している痛みの可能性!を示唆しています。そして「薬断ち」への挑戦が価値あるものだと薦めます。
ただし、薬からの脱却を図ったときの痛みは「三日間」は続く・・・だろうと、我慢の必要がある
と励ましています。だから、連休などの休暇を使うようにとアドバイスされます。
かといって、あまり急激な血流回復は、痛みも含め対応が難しいものですから、できましたら
先生のご著書を読まれて、ご自身にあった対処法を考えていただければ幸いです。
少なくとも、Rolfingを体験されたクライアントさんたちにとって自律神経のバランスを保つ力
が向上してくることは、多くの事例を拝見して確信しています。
今日の最後に本「こうすれば病気は治る」の「おわりに」から、安保先生の言葉です。
セッション後の頭痛・めまい・耳鳴り」を相談されることがあります。
これらの自覚的症状は、いずれ「そんなこと、ありましたね~」というものになるのですが、
それでもクライアントさんにしてみれば、セッションを受けることで「現れる不快」な状態で
あるのですから、不安になられるのも無理からぬことかと思います。
そこで、この場をお借りして少々のご説明をするとともに、みなさんの生活改善のための「知っ得情報」にしていただければ幸いです。
といっても、私が研究解明したのではなく、以前にご紹介した「安保徹先生のご著書」からの受け売りですので、信憑性は保証いたします。
「頭痛・めまい・耳鳴り」は・・・・●継続的姿勢あるいは精神的ストレスなどの「ストレス・刺激」が「緊張」を生み出した時点で生じるもの・・・・である。
まず、この定義?から「目から鱗」です。
私たち一般人は、その「不快な症状」を「感じた時点」に焦点をあててしまいます。
けれども、それらの不快な症状は、あくまでも「治ろうとする体の反応」なのであって、その
反応を引き起こす「原因となる行為が生じた時点に注目せよ!」と、安保先生はいいます。
ですから、頭痛・めまい・耳鳴り・・がした時は、「ああ、私は今、気づかずに溜め込んでいた
緊張を手放しているんだ~~~」という認識をもって、その経過を過ごす必要がありますね。
そうしないと、「頭痛・めまい・耳鳴り」自体への恐怖心から、頭痛薬や血圧降下剤などの薬への依存を引き起こしてしまいますから。
では、具体的にHow(どのようにして)頭痛・めまい・耳鳴りが生じているのでしょうか?
その前に「痛み」というものへの説明をひとつ。
私たちの体には、「細胞4個に対して一本」くらいの割合の毛細血管が存在していますが、
この血管が「拡張」にともなって生じる化学物質(主にプロスタグラジン)が「痛み」という感覚のもとになる。この「プロスタグラジンの3作用」として*血管を開く*痛みを
起こす*発熱させる。
・・・・ということは、私たちが「痛~~~い」と感じている間、毛細血管がより多くを開こうとして
いる=その部位に血流を増加させようとしているのだ。
まず、長時間の無理な継続的姿勢維持(例えば、PC作業)や人間関係のもつれなどが、当然「交感神経興奮状態」をまねき、肩から首にかけてのストレス緊張を生じて、血管収縮・筋収縮による首の血行障害が生じる。
これが長時間すると「緊張性頭痛」と診断される、重く締め付けられるような痛みが生じる。
やがて、仕事や問題から解放されて、ほっとくつろいだり・布団に入って体が温まってくると、
副交感神経優位の状態に移行するために、血管の拡張・筋肉の弛緩が始まる。
いままで、キュッとつまっていた肩から首にかけての筋肉の弛緩と毛細血管の一成拡張に
よって、頭部には一気にド~~~っと血液が流れ込んでくることになる。
このときに、「拍動性」のドクンドクンという痛み(偏頭痛)や「音」(耳鳴り)の原因となる。
さらに、この副交感神経優位による血流があまりにも一気におこなわれたために、(ということ
は、それだけず~~と血流を妨害していたということでしょうが)血管が拡張しすぎたために
かえって血流が停滞して循環障害を引き起こし「むくみ」を生じる。これが、めまいと感じる
原因である。
ここまでお話をすれば、市販や処方の「痛み止め」や「血圧降下剤」が、何を目的に作られて
いるか想像がつくでしょう・・。そうです、「血流の抑制・血管の収縮」です。
ということは、薬を飲めば「痛みや耳鳴り」がなくなるのは、「体が治そうとする」メカニズムを
邪魔していることになるのですね。
そうして、さらなる血流の不足を長期化させて、一体私たちはどうなりたいのでしょうか?
さらに、先生は続けます。
●頭痛薬そのものがストレスになって、長期化している痛みの可能性!を示唆しています。そして「薬断ち」への挑戦が価値あるものだと薦めます。
ただし、薬からの脱却を図ったときの痛みは「三日間」は続く・・・だろうと、我慢の必要がある
と励ましています。だから、連休などの休暇を使うようにとアドバイスされます。
かといって、あまり急激な血流回復は、痛みも含め対応が難しいものですから、できましたら
先生のご著書を読まれて、ご自身にあった対処法を考えていただければ幸いです。
少なくとも、Rolfingを体験されたクライアントさんたちにとって自律神経のバランスを保つ力
が向上してくることは、多くの事例を拝見して確信しています。
今日の最後に本「こうすれば病気は治る」の「おわりに」から、安保先生の言葉です。
本書の中で何度も述べたことであるが、ほとんどの病気は自律神経のバランスの崩れから起きる。生き方や考え方をもう一度見直して、生物が本来持っている「生きる力」を最大限に活用すればよいのだ。医学や医療がどんなに進歩しても、病気から脱却するのは、最後はその人自身の力なのである。医者や薬は、それを最善の方法で手助けする。それが基本だと思う。
by rolferK
| 2006-02-16 19:07
| 健康関連