2006年 06月 24日
じゅんさい & ずんだ ~田舎の夏
記憶は、上野駅から蒸気機関車にゆられて10時間以上の汽車の旅から、ディーゼル機関
の頃までで、それ以降は祖父の葬儀に飛行機での往復が最後です。
それでも、子供の頃の記憶というものは年々色鮮やかに象徴的に熟成して、なんとも
かぐわしい香りまで放っているように思えます。
今日、用事で通りかかった天王寺・近鉄百貨店の食品売り場に小さな「地方・物産コーナー」があって、それとなく覗き込むと・・・・なんと、プルプルとかわいらしい
「じゅんさい」がありました。
黒光りをした板の間の台所のヒンヤリと懐かしい匂いと、「今よ、取ってきたばっかりだッス~。
食べてけらっしゃい~。」と差し出された「じゅんさい」の新鮮さが忘れられません。
時折スーパーでみかける「じゅんさいの瓶詰め」は、糸をひかなくなった納豆のように
思えます。でも、今日のじゅんさいは取れたてとはいかないまでも、そこそこにプルンと
した透明な寒天質のヌルミがありました。
田舎では米酢に醤油の二杯酢でしたが、関西らしく「ポン酢」に生のカボスを落として
早速ツルンといただきました!!!
あ~~~、日本人でよかったな~。
お隣のコーナーで売っていた「冷凍・ずんだ餡」もなかなかのお味でした。
日本の夏はいいですね。