2005年 08月 20日
うれしくなるゲーム~本・ポリアンナ
ちょっと昔風の訳では「少女パレアナ」というタイトルだったそうですが、大正のころにはもう
日本でも翻訳がされていたのです。
私が「ポリアンナ」に初めて会った?のは、小学校にあがったころだったでしょう。
ウォルトディズニーのアニメーションと2本立てで見たのです。でも、それがどんな内容だったかは、ほとんど記憶に残っていませんでしたが、不思議と「ポリアンナ」という音と、金髪の女の子の顔と、その少女がのぞきこんでいた美しい卓上シャンデリアのカットガラスが プリズムのように光を七色に映していたのをハッキリと覚えています。
その「ポリアンナ」がポーターという女性作家の童話であったことを知ったのは、子供が
すっかり大きくなってしまってからのことです。
そして今になって、あらためて 心から読んでいます。
そして気づくことは、私がどれほど「悪いこと・嫌なこと探しの名人」であったかということです。
作中で ポリアンナが出会うほとんどの大人がそうであるように、自分を「楽しくさせること」を
忘れてしまいがちだった・・・と、「幸せであることを探す力」が萎えていた・・・と思います。
苦しいと思っていたときの自分は、ポリアンナが出会った病気のスノー婦人と同じように
”長い間 ないものばかりを欲しがってきたせいか、本当に自分の欲しいものがわからなく
なっていた”し、”なにか他のことで愚痴をこぼせないものかと 一生懸命考えて”いました。
そんな私も、少しずつ自分の中の「ポリアンナ」を育て始めています。
長く生きるということが、「うれしくなるゲーム」が沢山できるという喜びでありますように・・。
私にも 皆さんにも。
2005.08.20