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真の個人主義とは・・・本「悪魔のささやき」 と DVD「ステップ!ステップ!ステップ!」

加賀乙彦著「悪魔のささやき」(集英社新書・刊)

稀有な題名に惹かれて読みました。
内容は”目から鱗”でいっぱいでした。

1954年から精神科医としてスタートされ、犯罪心理学者への志のもと
東京拘置所の医務部技官として数多くの死刑囚とも関わり、
49歳で小説家へと転向されたクリスチャン・・・・というプロフィールでした。

申し訳ないことに、加賀さんの小説には接した事がありません。

けれどもこの本は、ストレスからくる犯罪や自殺が蔓延しつつある現代の日本人が
マジメに一度は思考するべきテーマだと思いました。

第5章:”いかにして悪魔のささやきを避けるか”・・・・。の最終は
真の個人主義とはで結ばれています。
Rolfingをとおして、身体をとおして、日々感じている感覚が加賀乙彦さんの
言葉によって語られているように思える部分です。
少し抜粋してみました・・・・。
人が自分の生き方を自分で決める事を個人主義といってもいいでしょう。
ところが日本では個人主義を利己主義と混同して非難する人が多いのです。
・・・・略・・・・
人格という言葉も今はあまり使われなくなりました。
一人の人間が独自の人格を作りあけていくという考え方が、
今の若い人には希薄です。しかし、これは本当に大事な事なのです。
・・・・略・・・・
私たちは一番大事なこと、自分自身を見つめ、個人として成長を
重んじる事を忘れてしまったのです。
自分の考えではなく、意識の辺縁に入ってくる無数の情報に動かされて、
いつの間にか自分で物事を考え、自分とは何かと反省し、
自分の好きな道を見つけ、個人として生きていくことを、
ないがしろにしてきました。
悪魔はそういうあなたに、ささやくのです。
・・・略・・・

真の個人主義とは・・・本「悪魔のささやき」 と DVD「ステップ!ステップ!ステップ!」_d0065364_301752.jpg
ドキュメンタリーDVD[ステップ!ステップ!ステップ!]。
NY6,000人の小学生たちが10週間の社交ダンスプログラムに参加し、たった一つのトロフィーを目指します!

NY公立小学校へ通う子供たちのなかには、その環境ゆえに”未来に夢を描く”ことができなくなってしまうことから、”悪魔のささやき”に従って人生を捨てていく姿が日常茶飯に見られるのだと、小学5年生ほどの子供たちの会話から聞こえてきます。

その幼く未来ある彼らに”人格形成”の願いを込めて、社交ダンスの授業が
取り入れられ、自己の努力に対する”公平”の素晴らしさを実感するために
競技会が催されたのです。

この中に両極といえるタイプの二人の女性指導者の姿がありました。

いい悪い・・・だけでは比較できない「愛の形」の奥深さをくっきりと見せてくれた
ように思います。
by rolferK | 2006-10-27 03:02 | 映画・音楽・書籍

主婦からRolferとして人生再建して18年経過。からだのこと・・そして、マイペースに思いつくまま・・。


by rolferK
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