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Two Hands と ピアノの森 ~ジストニア と 腱鞘炎

先日、映画「ピアノの森」を観ました。

中学生の頃、擦り切れそうになるまで聞いた”ウラジミール・アシュケナージ”の
ピアノ演奏が胸に染み入るようでした。

映画では小学生として描かれている主人公たちも、原作のコミックではすでに高校生として
ショパンコンクールに青春をかけているのですが、その最中”腱鞘炎”や”手の故障”という
テーマが取り上げられています。

どんなものでも、それが身体という”道具”を駆使して表現される以上、
向上心と才能を持てば持つほど、その使用方法に隠れている”間違い”に気付くことの
大切さを改めて実感します。

現に、14歳でピアニストとしてデビューし、16歳で”100年に1人の逸材”と
賞賛をうけたアメリカ人ピアニストで、Rolfingとの出会いによって30年以上におよぶ
”ジストニア”を克服し、”両手のピアニスト”として奇跡的な復活をなした
レオン・フライシャー(アルバム:Two Hands)も、彼自身の右手小指に
違和感を覚え始めた1962年を振り返って
「やみくもに7~8時間も連捷していた時期で、演奏会の数も多すぎた」

と述懐しているといいます。

ジストニアについては、その克服へ向けて”友の会”があることをはじめて知りましたが、
その発生に大脳基底部が関わっている事を知れば、
レオン・フライシャーの好例も含めてRolfingやRolfing Movementの有効性を感じます。

Rolfingは”筋膜へのワーク”ですが、その効果がクライアントの人生に定着してゆく
所以は”大脳基底部および小脳レベル”の神経経路”に対して直接的な働きかけを
してゆくことを実感しています。

大人であれ、子供であれ、才能という名の”向上への可能性”を感じればこそ、
そこに喜びを見出して”夢中”になっていくのでしょう。

だからこそ、その素晴らしい喜びを、いつまでも持ち続けていくために、
大人にも子供達にもRolfingやRolfing Movementが役立っていく機会が
より多く許される事を、心から願っています。

  *参考{ジストニアの診断と治療}
by rolferK | 2007-08-13 02:28 | Rolfing

主婦からRolferとして人生再建して18年経過。からだのこと・・そして、マイペースに思いつくまま・・。


by rolferK
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